社員力 第4〜6章

http://d.hatena.ne.jp/noel17th/20070804#p1:社員力 第1〜3章
のつづき。

社員力―ITに何がたりなかったか

社員力―ITに何がたりなかったか

  • 第4章 会社のしくみ

IT投資の方法論として、ザックマン・フレームワークを紹介。
5W1Hに沿って、戦略スコープ、ビジネスモデル、システムモデル、テクノロジーモデル、詳細仕様の順に検討を進めてゆく。
その際に、上の目的と下のルートが至るゴールがきちんと繋がっていることを確認していくことが大切。
ITを武器にする最大のカギは、それが目的に適っているかどうかであり、ビジネスモデルとシステムモデルの断絶を避けることが具体的な方法論となる。

  • 第5章 現場からの変革

社員は自分たちのしていることの意味を理解することによって、より広い視野を獲得することができる。

  • 第6章 「社員力」の成長戦略

構造改革のゴールとして「真の意味でお客様の変革を助けることができる会社」への変革を考えた。
そのための営業力とは、お客様が漠然として気付いていない真のニーズを理解し、そこに踏み込めるだけの営業力であり、ITパートナーを目指す。
お客様に重点志向で考えてもらい、大局的に戦略スコープを意識するように仕向けていかなければ、結果的にお客様にとってよい情報システムは仕上がらない。
時には「お客様とたたかう」営業。


社員の成長の施策、そのための人事戦略が必要。
実際の企業は、人事戦略はリクルート、経営戦略はボスコン、マッキンゼーというように別々に分かれている。
究極的には、人材ロジスティクス戦略を立案し実行できる企業に変わっていかなければならない。
もはや「仕事を真面目にこなしているだけでは不十分な時代なのだ」。
不可欠なのは「業績をあげながら、新しい能力を獲得していく社員」なのだ。