小沢健二とは何者なのか?

小沢健二が「笑っていいとも!」の「テレフォンショッキング」への生出演で話題になっていますが。
私の愛すべきアーティスト、小沢健二です。
出演後にニュースで知ったため、後からYouTubeで見ました。
「僕らが旅に出る理由」「さよならなんて云えないよ」のメドレーの演奏で泣きました。
いいともが終わりを告げるとき、この歌を送るっていうのは、中々の演出です。
タモさんもこの曲が好きなようで、嬉しそうな表情でしたね。


さて、オザケン好きを公言して止まない私ですが。
「なぜオザケンが好きなの?」と聞かれると、回答に困ってしまいます。
今までの回答は「感性が合うから」といっていましたが、感覚的な回答で真実に向き合っていなかった気がします。
この機会に、少し思うところがあったので、小沢健二に、小沢健二が好きな私に向き合ってみたいと思います。


題して、「小沢健二とは何者なのか?」
つまり、私にとってオザケンは何かということです。


小沢健二の何が好きなのか。
キャッチ―な歌詞と、美しいメロディー。
これは私の好きな曲の条件ですが、もちろんそんな曲はいっぱいあるし、それを書けるアーティストも幾人かいます。
しかし、小沢健二はその中の一人という位置づけではなく、特別なんです。
多感な思春期である13歳の時に出会った音楽と言うのは大きい気がします。
思春期の人格形成に関わったものとしては、漫画はいくつかあがりますが、歌はあまりないんですね。
歌詞についていてば、私がリスペクトするのは槇原敬之ですし、影響を受けたと言えますが、小沢健二の歌詞から人格形成に影響は受けていない。
では、なぜそこまでオザケンが好きなのか。
今まで向き合っていなかった答えに、今回のタモリさんとの共演があった。


タモリさんが、オザケンの前回出演時に言った「さよならなんて云えないよ」への賛辞の言葉。
「あれはつまり“生命の最大の肯定”ですね。」
小沢健二の歌詞は、“生命の最大の肯定”というのだ。
小沢健二の歌詞は、ポップでラブリーな歌詞という評価が多いと思っていたが。
シンプルでいてキャッチ―だが、知的で、考えると深みがある。
私の中でも、それくらいの感じで考えていたが、そうか、これは人生を肯定しているのか。
小沢健二の歌詞は、ポジティブなのである。
別れや、過去の切ない思いでの曲においても、根がポジティブなんです。
そこがポジティブ主義者の私の感性と、ぴったりだったんですね。
どんな苦境の中でも、心の底に希望を持っている歌詞ですね。
それが歌詞に表には出てこない、小沢健二の秘密だったんですね。


その希望が、いいともの終焉に向けたタモリさんに合っていたため、私は涙を流したのですね。
20年間、気づかなかった秘密に気づかせてくれたタモリさんはすごいなぁって思います。