社員力 第1〜3章

ちょっと、ビジネス書を読もう計画。
第1弾は一応、社員力でw

社員力―ITに何がたりなかったか

社員力―ITに何がたりなかったか


企業の変革には「社員力」が大事って話です。
「社員力」って何?っていうと、トヨタの「現場力」ではなくて。
社員のモチベーションや自発性。
これらを高め、社員を活かすことのできる企業が、変革できる可能性が高いと。
それを、ITの事例を用いて語ってます。

  • 第1章 私の経験、私の失敗

実際のCIO時代の失敗談。
反省すべきポイントは、
1.業務プロセスの革新に関しては、リーダーシップを経営者自らがとるべき
2.経営者として自分の力量でできる範囲がどの程度なのか、しっかりと見極めるべき
3.ビジネスモデルからシステムモデルへの繋ぎの工程、上流工程への優秀な人材の投入

変革の失敗についてITを事例に説明。
「ITシステムは動いても、使われなければ失敗」「ITは企業に変革をもたらすためのツール」等のセリフ。
お客様から見た成果の差はプログラミングの差ではなく、変革に向けたリーダーシップの差である。
ITは、あくまで変革のツールである以上、経営者はリーダーシップぬきに期待通りの成果をあげることは極めて難しい。

  • 第3章 リーダーの変革技術

企業の変革に必要な8つのステップを、ハーバード・ビジネススクール教授の最年少記録を作った、ジョン・コッターとの意見交換より提示。
1.緊急課題であるという認識の徹底
2.強力な推進チームの結成
3.ビジョンの策定
4.ビジョンの伝達
5.社員のビジョン実現へのサポート
6.短期的成果をあげるための計画策定・実行
7.改善成果の定着とさらなる変革の実現
8.新しいアプローチを根付かせる


コッターの話より、サウスウエスト航空IBM、GEについて変革のポイントを提示。
サウスウエスト航空は「顧客第二主義、従業員第一主義」という方針
IBMは「管理はゆるく、しかし、そのぶんアドバイスは多く」というシニアマネジメントのスタイル
・GEは危機感が置きにくい環境下で見事に危機感を醸成して変革に結びつけた、ジャック・カウチの幹部教育