「日本のポップカルチャー産業の国際競争力」コンテンツ産業の再デザイン

国際大学GLOCOM・IECPのセミナーに参加。
講師は福冨忠和氏と境真良氏の2名。
福冨氏は、コンテンツ産業の収益構造の確立の必要性を、前回と同じく説明。
境氏は海賊版問題とネット利用のマネタライズについて説明。
収益構造の低さ、クリエーターへの配分の低さより人材の危機を訴える。
そういえば、最近中国・韓国のクリエーターの名前がエンドロールに目立ってきたもんな。
産業界としては、オフショアも進んできている。
自動車のように、日本がエンジンとなる部分をしっかりと作成し、作成は人件費の安い国に任せるという構造もコンテンツ産業にも広がる予感がする。


また、産業的有益性のみならず、文化的影響力についても言及。
ハリウッドの文化帝国主義とまではいかなくとも、日本のファンを世界中に作る意義は大きい。
現在の留学生には、日本の漫画・アニメに惹かれて来ている人も少なくない。
この資産価値を測るのは難しいかもしれないが。
境氏は国の援助についても言及したが、国が支援する大儀としては文化影響力は必要。
しかし国があまり大掛かりに口を出してもいいことはないとか・・・


アップルの、iTunesで利益を上げず、iPodを売る戦略があるが。
アニメもTV配信ではなく、DVD・BD(ハードか?)もしくはグッズ等で利益をあげる仕組みにシフトしてきているのか。
漫画の週刊誌は、単行本で利益を上げる仕組みが出来つつある気がする。
つまり、「ToLOVEる」はネ申じゃないかなw