澤登正朗引退

「本当に引退するんですか?」
すぽると見ながら泣いてしまった訳ですが。
清水エスパルスのナンバー10、澤登が引退する。
93年のJリーグ開幕の年に新人王となって13年間、ずっとエスパルスで走り続けてきた。


フランスW杯の時は代表に入らなかったが、あの時一番調子よかった司令塔は澤登だった。
彼がいれば、全敗はなかったかもしれない。


試合に出れなくなって引退ではなく、輝いたまま引退したい。
美学。
いろんな考え方があるが、彼は美学を貫いた。
美学を貫くサッカー、それはエスパルスのサッカーだった。
日本一、美しいサッカーをするチームだった面影も、今はなく、残留争いをするように。
エスパルスの象徴だった澤登がいなくなっても、その魂は受け継いで欲しい。



今のサッカー界で、1チームでずっと引退まで長いことやり続ける選手は少ない。
キングカズのように、現役でプレーすることを望み続け、様々な地へ冒険して行くのもかっこいいが。
澤登のように、司令塔として生涯一つのチームを引っ張り続けるのもかっこいい。


澤登は「チームを愛していたから」と言っていたが。
同時に「チームから愛されていた」プレーヤーだと私は思う。