中国が貿易相手No.1

日本の最大の貿易相手国に、中国が米国を抜いて戦後初めて躍り出た。
日本から部品を輸出し、中国で最終製品に組み立て、世界各国に送り出すという「相互依存」の関係が深まった結果だという。
日本企業の安い人件費を求めて中国への工場移転が進み、中国では作れない高度な部品・資源を日本から輸出して、完成品を作るというパターンが増えている。
その結果、日本の対中貿易収支は1兆4551億円の黒字に転じた。
その分、中国から米国へ製品を輸出する形となり、「米中」貿易摩擦となっている。
まあ、それで人民元切り上げとかが問題となってる訳だ。
しかし、中国が米国を抜いて1位になるとは、こんな時代も来るんだね。


中国から見れば、03年まで最大の貿易相手国だった日本は04年に3位に転落。
今はEU、米国、日本の順だ。
中国はGDPも日本を抜いて、米独に次ぐ3位となった。
経済統計には「水増し」や「過熱隠しのごまかし」まで色々と批判はあるのだが。
中国経済の影響力が世界にとってそこまで大きくなっているのは事実だろう。
まあ経済関係は順調なようなので、いいだろう。
日本は巧く「日米」貿易摩擦をかわしつつ、利益をあげるべきだろう。
あと、工場移転をしても、キーとなる技術・ノウハウなどの知的財産は守ることが大切。
彼らはコピーするのに何の罪悪感も持ってないからね。
経済面で深い依存関係を持っていれば、政治面で暴挙に出ることもないだろう。
政冷経熱というが、経済関係重要ねー。