闇のスキマーから忍び寄る影

今、話題の「スキミング」です。
スキマーと呼ばれる名刺大の装置にカードを通して磁気情報を盗み、別のカードに転写して、1分もかからないうちに偽造カードを作れるという。
そして、免許証や保険証で調べ、生年月日や車のナンバー、自宅住所の番地で暗証番号を入力して盗み出す。
防止策は、容易な暗証番号を付けないことである。
好きなアイドルの生年月日を暗証番号にするなどの工夫が必要である。


また、カード会社や銀行からの電子メールを装って偽のサイトに誘導し、本人確認と称して暗証番号を入力させる「フィッシング」という詐欺被害も増えている。
そういえば、私も以前携帯電話で出会い系サイトを見ると、「会員に登録されました」と出て、月6千円の契約で、使っている携帯の機種などが表示された。
解約するためには、名前や電話番号などを入力しなければいけないと書いていた。
うわー、個人情報盗む気だー!
と気付いたから良かったが、かなり不安でどきどきした。
ちょっとおもしろげな迷惑メールでも、開かないようにしようと決めた。


さて、被害が免責されることの多いクレジットカードに比べ、銀行カードの場合、現状では預金者にお金が戻ってくることはほとんどない。
盗む方も、24時間ATMも増えて、現金がすぐ手に入ることからキャッシュカードを狙うことが急増しているようだ。
米国や英国では、預金者の負担を一定の金額にとどめ、残りは銀行などが保障することを定めた法律やルールがある。
銀行負担の原則を導入すれば、詐欺などのケースがあるとして銀行側は反発している。
しかし、銀行の防衛意識が刺激するためにも、何らかの改革が必要だろう。
全国銀行会は、ICチップ搭載型カードや、ATMからの引き出し限度額の引き下げなどを検討している。
顧客の信頼を失う前に対策を取らねば、銀行へお金が回らなくなる自体も生じ、経済が停滞する恐れもあるだろう。


そんな中、東京三菱銀行は昨春導入した生体認証カード(手のひらの静脈の形で本人確認)会員に1億円まで保障するサービスを取り入れた。
年会費が1万5百円もかかるのだが。
一般市民に行き届くには、3千円を切るくらいじゃないと厳しいのでは?
このシステムを作ったのが富士通なのだが。
富士通はケータイに指紋センサーを付けるなど、セキュリティーに積極的。
ケータイもおさいふケータイで、セキュリティー問題が急務となるだろう。
富士通、伸びる会社かもな・・・入っちゃう?