関空シフト

関西空港に第2滑走路を作る2期事業の予算獲得への動きが活発化している。
現在は改善派(国交省)と慎重派(財務省)が争っている。
関空会社社長は、第2滑走路の供給開始予定の07年には、年間発着回数が13万人に達すると宣言する。
13万回というのは、成田空港の第2滑走路の暫定運用時の回数を意識してのこと。
現在の10万回程度の需要では、作るのは予算の無駄だという、財務省に対しての意見である。


で、回数を増やすために、弱点である国内便を伊丹から関空にシフトする。
伊丹は騒音問題があるので、発着を減らせてオーケイという寸法。


財務省のつけた注文は2つ。
国が経営難の関空会社に支給している毎年90億円の補助金と同様、地方自治体も財政支援すべきだということ。
騒音問題を抱える伊丹の代役として関空を作ったのに、引き続き伊丹に巨額の騒音対策費を出している状況を解消すること。
この2つの無駄を削りたいようだ。


これに対して、自治体も補助に方向転換し、国交省伊丹空港環境対策費を半減させる案を提出した。
こうやって、財政を合理化しつつ、関空、伊丹それぞれの特徴をいかした運営をすることが大切であろう。
・・・って言ってる側から神戸空港ですか?
いらんて!
ただでさえ、関空、伊丹と合理的に運営できてないのに。
地元同士の利権の問題もあって、計画的運営が出来ないんだよね。
ここは3空港を一括して運営計画するくらいの器量がないとまた無駄使いになっちゃうよ。
そこまでの視野を持てる人間が地方にいるかどうか・・・